前回のブログに、主体的かつ自発的な活動ができるかどうかは、0歳からの教育にかかっていると書きました。
0歳からの教育と言えば、これもまた曲解&拡大解釈で、0歳から知識の注入に取り組みがちです。
そうではなく、簡単に言えば、赤ちゃんの意志をいかにくみ取るか、ということです。
赤ちゃんですから、大人の世話なしには生き延びることができません。
お世話は不可欠ですし、安全面や病気などにも気を付けないといけません。
ただし、なんでもかんでもおとながやってあげる必要はありません。
例えば、ミルクひとつにしても、最近は育児本などの普及で、目安量が記載されていますね。
しかし、あくまでも目安量であって、子どもによって量の違いはあります。
代謝も違いますから、3時間おきの子どももいれば、4時間おきの子どももいます。
1度に150cc飲む子もいれば、180cc飲む子もいる。
赤ちゃんは、自分の欲しい量がわかっていて、お腹がいっぱいになった時に口を離します。
それを「まだ150ccしか飲んでない」と無理強いするおとながいます。
離乳食時の光景も一緒で、あまり食べてないからと無理強いするおとながいます。
もったいないなぁ~と思うわけです。
なぜなら、子どもの方から自分の意志を伝えているのに、それを聞かないわけですから、せっかくの主体的な行動を制限する教育をしてしまっているからです。
子どもは自分の意思を身近なおとなに伝え、それを受容されることで信頼関係を築き、自信を身につけ、自分の考えを他者に伝えることができるようになり、他者の意見を受容していくことにもつながります。
その一番最初の段階が、ミルクの例や食事の例です。
私たち保育現場の人間は、いずれ子どもたちに身に付けてほしい力を想定して、保育に臨んでいます。