1919年の今日、ドイツでナチスの前身となるドイツ労働者党が結成されました。
ナチスといえば、皆さんご存知かと思いますが、アドルフ・ヒトラーによる極端なまでの独裁政治を行ったことで有名です。
その独裁ぶりは、様々な書籍や映画などで作品化されるほど、思わず目を塞ぎたくなるような内容ばかりです。特にユダヤ人への迫害は100年近く経った現代でも、語り継がれるほど凄惨なものであったことは周知の通りです。大量に虐殺された人々の中には、多くの幼い命も含まれていました。
現代では考えられないですが、当時のドイツでは、ファシズムを支持する国民が多かったのでしょうか。もちろん、心から賛同している国民は多くはなかったと思いますが、国としてある方向へ向かってしまえば、多勢に賛同するしかない時代背景もあったのでしょう。
特に、ドイツ国民は、日本国民と考え方等が似ていると言われていますので、「みんなと同じ」でないと不安だったのかもしれません。
また、現代の様に情報が公開されていませんでしたから、公の場では、国民の心を打つような演説などで魅了したのかもしれません。現に、ヒトラーは演説の名手だったと言われています。
そんな時代背景でも、オスカー・シンドラーのように、ナチス党民でありながらも、1200人ものユダヤ人を救出した人もいます。
国や時代背景がどうのような形であったとしても、自分の信念を曲げずに、誰かを助ける人というのは、必ずどの時代にもいるものですね。
余談ですが、ナチス党員の構成の中で、最大の単一職業集団は、小学校教師だったそうです。
教育者でありながら単一民族の迫害を支持するその神経は疑いますが、このことを大きく反省したドイツでは、現代では20以上の民族が共生し、ちゃんと科学的な根拠に基づいた教育が行われるようになっています。
さてさて、日本は、これからの時代、どのような国になっていくのでしょうか。