普段から、保育において、気をつけていることがあります。
それは、狭い視野で子どもや保護者と接しないようにすることです。
私の園における役割上、どうしても、外部のしかも同じ保育関係の方々とご一緒することが多いものですから、そこで入ってくる情報と言えば、「同じ保育関係者からみた」情報がほとんどになってしまうわけです。
もちろん、同業者だからこそ学べるものや気づけるものは多くありますし、そのことによって保育を深めることができますから、必要不可欠な情報です。
ただ、そちら側からだけの情報だけですと、子どもや保護者への視点が偏ったものになってしまいます。
ですから、普段から、保育関係者以外の方々と交流を持つようにしています。
仕事も年齢も性別もバラバラな方々との交流は、保育の世界では「常識」とされているものが通用しない世界です。
だからこそ、そこで得る情報が重要になってくると思っています。
なぜなら、ほとんどの子どもや保護者は、保育関係者ではないからです。
もちろん、こっちも、こちら側の情報だけでは、偏ってしまいます。
偏った見方は、子どもの発達を歪ませてしまう原因になると思っていますので、保育界からの視点と、世間一般での視点の両方がバランスよく必要だと思っています。
「保育界の常識は世間の非常識」
という言葉があるように、保育関係者の「当たり前」は、世の中では通用しないことが多くあります。そのことを知っているのと知らないのでは、普段の保育に大きく差が出るのではないでしょうか。