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子どもエッセイ

他園への出張

2012/06/26

この数年、「園に来ていろんな意見を言って欲しい」と頼まれることが増えてきて、他園にお邪魔することがあります。

まぁ意見を言えるほどの立場でもないですし、そんなにうちが優れているというわけでもないので、互いに意見を交換し合って、一緒に保育を深めていくために出かけるわけなんですが・・・(笑。

今回も、同じような話の流れになって、福岡市の泰幸保育園さんにお邪魔してきました。

私ひとりで伺うよりも、それぞれのステージの保育士さんも一緒の方がいいと思い、とっきーとみゆきちゃんと共に行って参りました。

(とっきーは、先日、泰幸保育園さんから研修に来られた保育士さんからご指名だったんですよ!!)

朝からお昼までの保育をゆっくり見せて頂いて、午後から夕方まで、お互いに意見を出し合い、一緒に保育について考えてきました。

こういう時にいつも感じるのですが、保育に携わる人たちは、本当に真面目で、すごく頑張りやさんが多いということ。

真面目故に、本当によく動きますし、細かい所までよく気がつく人が多いですね。

ただ、一生懸命のあまり、傍からみていると、とてもきつそうに見えることがあります。

保育を楽しむ余裕がなくなっているように感じられます。

真面目ですから、「楽をする」ということができないんでしょうね。

ですが、「楽をする」ことも「いいかげん」であることも、私は決して悪いことではないと思っています。

楽をするということは、要するに、「効率よく仕事ができること」ですし、「いいかげん」というのは「ほどほどで良い塩梅」であることですから。

車のブレーキやハンドルに「あそび」があるように、保育にも「あそび」がないとダメなんですよね。

常にギリギリの状態ですと、ふとしたときにプツンと糸が切れてしまいます。

ピンと張り詰めた状態ですと、そこにいる子ども達も保護者もスタッフも、みーんな常に緊張した状態で落ち着くヒマもなくなってしまいます。

そうなると、およそ「安心できる場所」からはほど遠い場所になってしまいます。

もちろん、常にゆるみっぱなしでは、ダラダラした日々になってしまいますので、行事などでたまに緊張感のある日々をすごすことも必要です。

人間はストレスがまったくない状態ですと、ダメな生き物になってしまうそうです。

程よいストレスというのは最低限必要なものらしいのですが、常にストレスに晒されてしまう状態ですと、病気になってしまいます。

人それぞれ自分にとっての「ほどほど」というものを分かって、ほどよい「あそび」のある状態で保育できるといいですね。

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