何度かこのブログで取り上げた「子ども・子育て新システム」が中止になりました。
総合子ども園を作るのをやめにして、従来の認定子ども園の拡充を図るそうです。
平成25年度から施行予定だった今回の新システムで、ようやく日本も世界各国の先進国に少しでも近づくことができると思いきや、ここにきて、悪い意味で「やっぱり日本」という思いです。
江戸時代の鎖国にも見て取れるように、本当に閉塞的な人種ですね。
ただ、今回の中止の裏側は、日本人が閉塞的であることが原因であるのではなく、要するに日本を動かしているいわゆる年を取った「お偉いさん」が弊害の気がしてなりません。
確かに変化することは様々な不安があります。
そのままでいれれば、それに越したことはないのかもしれません。
ですが、変わろうとしなければ、いつまでたっても悪いところは悪いままで、良くはなりません。
幼保一元化において、幼稚園サイドも保育園サイドも、変化することに伴う代償はそれぞれあります。
これまでのやり方が通用せずに、新たな取組みをしていかなければならないのは、どちらも一緒です。
ただ、子どものことを基準にしての中止ではなく、大人の都合で中止したというのが、一番残念であり、腹立たしいことでもあり、ほとほと愛想がつきてしまうことでもあります。
一体、この国は、いつまで子どもを蔑ろにすれば気がすむのでしょうか?
いつまでたっても教育を変えようとしない日本の子ども達は、先進国に生まれ、物や食べ物には困らないかもしれませんが、本当の意味での質の高い教育が受けることができないという点で、もしかすると世界的に見て一番不幸なのかもしれません。