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園長の日記

行事準備

2012/03/24

園の行事があるごとに、その事前準備を行うのですが、保育がありますので、たいてい前日にしか準備できないことがほとんどです。

それも、子ども達が帰ってから行うことが多く、会場設定などはたいてい夕方以降から始めます。

明日が卒園式ですので、今日も同様に、夕方子ども達が帰ってから、いつもはランチルームと幼児クラスの保育室である2階のホールを片付け、本来のホールの姿に戻してから会場設定しました。

お隣のお昼寝のお部屋は、卒園式後の茶話会の会場として準備しました。

どの行事も私たちにとっては大切なもので、思い出深いものなのですが、やはり、卒園式がいちばん気持ちを揺さぶられる行事です。

いつもは、行事準備もわいわい楽しくたまにはふざけながら行うのですが、今日ばかりは、わいわいはしていても、それぞれがふと黙り込んでしまったり、ちょっとぼーっとしてしまったり・・・。

もちろん、年度末の疲れもあるのですが、それよりもやはり卒園児が卒園してしまうことへの寂しさがこみ上げてきます。

準備を進めながら、卒園する子ども達それぞれのいろんなエピソードを思い出し、気づくとため息が・・・。

同じくらい、それぞれの成長を嬉しく思うのですが、とにかく様々な感情が入り乱れてしまって、気持ちがゆらゆらとしてしまいます。

明日はいよいよ卒園式本番です。

 

 

 

 

うん、泣かないようにしよう・・・

 

いやー

 

無理ですね(笑

 

お別れ会

2012/03/23

今日はお別れ会でした。

残念ながら、卒園児さんは全員揃わなかったのですが、最後に子ども達で行うイベントということもあって、子どももおとなもとても楽しいひと時を過ごしました。

お別れ会が始まってすぐに、ある3歳児の女の子が部屋の隅っこでじっとしていました。

先生に話を聞くと、2・3日前からちょっとおとなしい状態だったそうで、私のそばに連れてきて、一緒にお別れ会に参加しました。

司会の子どもがプログラムを進めると、その女の子のほっぺを涙がずーっと流れました。

もしかして・・と思って、その子に

「もしかして、しっかりさんがいなくなるのが寂しいの?」

と尋ねると、関をきったように、涙がポロポロポロポロ・・・

卒園児さんのスライドショーが始まると、号泣・・・

私も釣られてしまい、その子と一緒に思わず涙してしまいました。

年齢が低いので、そういった悲しみや寂しさなど理解できないだろうと思うと大間違いです。

感受性が豊かな子どもほど、その時々の状況で、いろんなことを感じます。

お別れは確かに辛くて寂しくて悲しいことですが、お別れによって経験する様々な感情に、ちゃんと私たちまわりのおとなが共感し、受け止めることで、緩和され、次に進むことができます。

おとなは、子どもが感じるそれらの感情を取り除くことはできません。

ですが、子どもは必ずしも取り除いてくれることを望んでいるのではなく、共感し受け止めてくれることを望んでいるのではないでしょうか。

私たちはどうしても、子どもがかわいいあまりに、できるだけ負の感情を与えないように、不快なことがあればすぐに取り除いてあげようとしてしまいますが、取り除くことが大切なのではなく、子どもにとって不快なことが起こったときに、どう対応するかの方が大事なことのような気がします。

 

ほっこり

2012/03/22

贈り物用に焼き菓子を買いに、いつも利用させてもらっている洋菓子店へ行きました。

贈り物用と自宅用とに分けてもらい、精算終了後に、あわててシュークリームを追加(ここのお店のシュークリームはとにかく絶品です!)。

ポイントカードが貯まっていたので、1000円分の割引を受けて、支払いを済ませ、お店を出ました。

夕方で、次の予定が差し迫っていて、慌てていてその場で確認しなかったのが悪いのですが、ふと

「あれ?」

と思って車を止め、レシートを確認したところ・・・

やっぱり1商品分の支払いをしていませんでした。

慌ててお店に電話を入れ、その旨を伝え、後ほど支払いに行く件を伝え、予定をクリアしてから再びお店へ。

レジで電話した者ですが・・・と伝え、無事にちゃんと購入分の金額を支払いました。

支払いが済んで、お店を出ようとしたところ、オーナーさんの奥様が奥から出てこられ、丁重にお礼を仰って、すごく安心した表情で、とてもほっこりした笑顔を見せて下さいました。

そのまま気づかないフリをして、「得した!」とやり過ごすことはいくらでもできるのですが、現代のようなどこか殺伐として、損得勘定ばかりで動くおとなが多い中、人としての最低限のマナーは守りたかったという思いもあります。

それに、いつもおいしいお菓子を堪能させてもらってますので、そのことに対しての感謝の思いもあります。

お金さえ払えば何をしてもいいというおとなが多いですが、お金は「物」への対価であって、「人」に対しての感謝の念はお金ではどうすることもできません。

今からを生きていく子ども達には、感謝の気持ちを忘れて傲慢な振る舞いばかりするようなおとなにはなってほしくないものですね。

 

自分の何気ない行動で、誰かがほっこりしてくれると、こちらまでほっこりします。

今日は本当に、心を穏やかにしてくれた1日でした。

写真

2012/03/21

卒園が近いので、園では卒園アルバムを作ったり、お別れ会や卒園式で使う映像の編集をしています。

編集にあたって、卒園児の園生活の一こまを映した写真を大量に使います。

長い子は7年近く園生活を送りますので、ひとりひとりの写真がたくさんデータとして残っています。

入園してすぐの写真と卒園間際の現在の写真を見比べると、大きな成長が見て取れます。

編集の際に、ひとりひとりの写真データをピックアップするのですが、それぞれの子ども達にいろんな思いが沸き起こってきて、編集しながら泣いてしまうことも・・・(笑

この時期になると、いろんなところでついウルウルしてしまいます。

毎年、お別れ会や卒園式前の打ち合わせなどで

「今年は泣かない!」

と宣言するのですが、

 

まぁ

 

泣きますよね・・・(笑

 

今年は誰が一番最初に泣いちゃうんでしょうか・・・(笑

ちなみに、この数年、私がダントツでフライングしてます!

ローズヒップ

2012/03/20

この季節はイチゴの収穫がおわりがけになり、安価で購入できるようになります。

安い代わりに、傷みやすくもなるので、傷んできたなと思ったらジャムを作ることが多いのですが、そのときに、イチゴと一緒にローズヒップやローズペダルのハーブを入れます。

イチゴのビタミンだけでなく、ハーブの持つ様々な効能も一緒に取ってしまおうという贅沢な考えなのですが、このローズヒップには実に様々な効能があります。

有名なのがビタミンCを豊富に含んでいるということですが、それ以外にも、

◆毛穴の黒ずみや開きを解消する

◆日焼け防止・しみ・そばかすの防止

◆貧血・めまいの防止・免疫力を高める

◆便秘解消

◆皮膚・粘膜を丈夫にする

◆風邪予防

◆抗酸化作用

◆イライラ・ストレスの解消・リラックス効果

などなどがあります。

出来上がったジャムは、トーストに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたり、紅茶に入れたりなどで摂取できます。

 

余談ですが、第2次大戦中のイギリスでは、食糧不足によるビタミンの欠乏が懸念される事態が起こり、国の子ども達に、生垣に生えているローズヒップの採集命令が出た記録が残っているそうです。

それほどまでに、ローズヒップに含まれるビタミンCなどが豊富だということと、そのことが周知されていたという証ですね。

支援

2012/03/19

今日は午後から、市が主催する連絡会議がありました。

この連絡会議には、地域の民生委員・児童相談所職員・保健師・各園の職員などが参加し、様々な支援を必要とする家庭の情報を共有し、今後の支援を検討します。

年に数回行われ、コンスタントな支援を行っていくのが目的です。

参加するたびに毎回感じることですが、本当に様々な支援を必要とする家庭があるんだなぁということです。

それだけ困っている家庭が多いのでしょう。

その困っていることを、私たちは理解しようと努めているのかという疑問が沸き起こります。

困っているからこそ、子どもに十分に接することができないのではないでしょうか。

困っているからこそ、上手に育児することができないのではないでしょうか。

そういったことを「問題」として片付けるのはとても簡単なことです。

「あのお母さんは・・・」「あの家庭は・・・」などと、責任を保護者にもっていくことも簡単です。

確かに、子どもの養育義務は第一に保護者にあります。

ですが、完璧な育児をできる保護者は一人としていません。

様々な家庭のケースを検討するたびに、たくさんの保護者と子どもが「困り感」を抱えながら生きていることを痛感します。

 

年度末

2012/03/18

年度末である3月は、私達園のスタッフにとっては、とにかくハードな一月になります。

月初めには、発表会があり、月半ばには次年度の説明会、末になると、子ども達のお別れ会と卒園式があります。

それぞれの準備はもちろん、同時に、卒園する子ども達へ送るアルバムや進級する子ども達の保育カルテなどの整理、次年度の準備もこなしていかないといけません。

卒園する子ども達への、入学への喜びと寂しさ、成長した姿を見ることの感慨など、切なさと喜びとがないまぜになった感情で、それぞれの仕事をこなしていかないといけません。

それぞれの行事や準備などは、とても楽しいのですが、その疲労は少しずつ蓄積されていくものなのでしょうね(笑

年度が変わって、園の中がひと段落すると、スタッフが次々に体調不良になっていきます。

毎年のことなので、昨日の夕方の職員会議では、

「体調不良はスケジュールを組んで、他の人とかぶらないように」

という何ともよく分からない指示を出してしまいました(笑

人のことを言う前に、私自身がすでに電池切れ間近です(笑

体調管理も仕事の内です。

しっかり自己の体調管理を行いたいと思います!

入園・進級説明会

2012/03/17

今日は午後より、入園・進級説明会を行いました。

入園される際にお渡しする「入園のしおり」に園のことがほぼ掲載されているのですが、補足が必要な事項や、入園される方々のために毎年度行っています。

時間の都合上、ポイントをピックアップして説明することになるのですが、毎年みなさん真剣に聞いて下さるのでとても助かっています。

子どもがこの世に生を受けるのは、時期を選べるものではありませんので、子どもの月齢や家庭の状況等によって、入園の時期は様々で、ほとんどの子どもが年度途中での入園になりますので、新年度が始まるときに新しく入園する子どもの数は一桁程度です。

来年度も同様で、9割が継続で通う子ども達です。

ですので、新しい子どもが入園してくれるたびに、とても嬉しく楽しみに感じます。

来年度は、69名でのスタートになります。

どんな子ども達が入園し、どんな顔を見せてくれるのか、今からとても楽しみで仕方ありません。

 

新しく入園される方は、わからない事だらけだったり、不安や緊張を抱えやすい状態だと思います。

どんな細かいことでも、疑問に思ったことや不安に感じることなど、遠慮なされずにお気軽にお話くださいね。

 

卒園シーズン

2012/03/16

3月も半分が過ぎ、新年度が訪れようとしています。

現在の年長さんは、いよいよ小学校へ入学となります。

長い子は、6年以上を園で過ごし、卒園する子ども達ひとりひとりに、それぞれの思い出があります。

うちは、3歳以上児さんは異年齢での活動が主になるので、年齢の枠を越えた様々な関わりがあり、それぞれの友情や仲間意識も育まれています。

ですので、この卒園シーズンになると、年長さんは小学校への期待と不安・卒園することの寂しさを抱え、在園児さんは、年長さんが卒園することへの寂しさを抱えます。

そのため、どうしても情緒が不安定になってくる子がたくさん出てくるのです。

普段なら泣かないようなことでもすぐに泣いたり、極端に騒がしくなったり・・・(笑

 

生きていく中で、人との出会いや別れは必須です。

それによって寂しさを感じることもありますが、同時に大きく成長することもあります。

ご家庭でも上のクラスの子ども達は少し不安定になっているかもしれません。

これも成長の一過程として温かく見守っていただけたらと思います。

還暦

2012/03/15

るんびに保育園は、ちょうど今日で60歳の誕生日を迎えました。

うちの園は、私の祖父が開園し、地域に根ざした園として代々運営されてきました。

時代の流れと共に、財団法人から社会福祉法人へと変わり、託児的な役割しかなかった保育所から養護と教育が一体となった保育所へと変わってきました。

年を追うごとに、卒園児が保護者となってわが子を預けて下さるようになり、時の流れを感じます。

第1期生の方が祖父母としてお孫さんを預けて下さることもあり、一口に60年と言っても、その間に様々な思い出が詰め込まれています。

卒園した方が親になり、おじいちゃん・おばあちゃんになり、長い時間をかけて園と関わって下さることはとてもありがたく思います。

こういったことも、都会ではなかなか味わえないものかもしれません。

60周年を迎えられたのも、それぞれの時代で園を支えて下さった保護者の皆様とその子ども達、縁の運営に深いご理解を示して下さる地域の皆様と、諸々の関係機関によるものだと思います。

あと40年生きれるかどうかはわかりませんが、100周年を迎えられる時が来るといいなと心から思います。

今後も、皆様方の深いご温情とご理解を賜りますよう、日々の保育に努めてまいりたいと思います。

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