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園長の日記

発達相談

2012/06/02

野田先生による発達や心理の相談は、年に2回行っています。

毎回、多くの方が面談を希望され、今回は6件もの希望者が面談されました。

本来は、2日間にわたって3家庭程度が原則なのですが、いつもワガママを聞いて頂いて、その数より多くの面談を行ってもらっています。

面談は、基本的には在園児が対象ですが、卒園児や他園に通う子どもでも面談が可能です。

育児には、悩みがつきものですが、例えば子どもの状況が保護者から見て気になったとき、たいていの場合、母親の責任だと見られがちですし、本人も「自分の育児の仕方がいけないのでは」と思いがちです。

確かに、虐待に当たるような行為を日常的に繰り返していれば、子どもに様々な異変は見られますし、子どもの発達も歪んだものになります。

ですが、わが子をかわいいと思わない親はいないはずです。

親なりにわが子のことを思い、様々な工夫を凝らしながら日々の育児を行っていると思います。

一生懸命工夫を凝らしても、上手くいかないことも多くある中で、子どもの異変や発達をすべて母親の責任にされてしまっては、たまったもんじゃありませんよね。

 

ご家庭で育児に行き詰ったとき、子どもの発達が気になったときなど、自分ひとりで抱え込まずに気軽にご相談ください。

園と家庭とで一緒に歩みながら子育てしていきましょう!

野田先生

2012/06/01

年に2回、東京都から来園して頂いている野田先生。

園に来て頂く様になって5年が経過しました。

野田先生をご存知ない方もまだいらっしゃると思いますので、簡単に紹介を・・・。

野田先生は、東京都八王子市で、NPO法人 CEセンターの理事長をされています。

CEとは、Child rearing and Education support center(子育て&教育支援センター)の略です。

CEセンターでは、乳幼児から中学生までの幅広い子ども達の発達を、専門的な知識と正しい見方で、多様な援助を行っています。

うちの園でも、野田先生による子どもの観察や面談、糸島市内の保育会での講演など、幅広くお世話になっています。

野田先生は、東京都を中心に、全国各地へ足を運んで、様々な援助をされているのですが、とてもご多忙な身で、一月の間で30箇所回られることも・・・。

学校心理士さんなのですが、その名称だけ聞くと、心理面だけを視られると思われがちなのですが、心理面はもちろん、子どもたちの発達全般を専門的に観てくれます。

そして、その見立ては本当にびっくりするくらい正確なんですね。

専門家なのですから当然と思われるかもしれませんが、専門家と言っても名ばかりの人も多いのが現状ですよね。

特に、全国的にもそうなのかもしれませんが、糸島市における子どもの発達に関する専門的なケアは、お世辞にも行き届いているとは言いがたく、また、実際に子どもの姿と見立てにズレがあったりすることも多くあります。

この数年、そういった状況で、モヤモヤした気分をかなり味わってきたのですが(まぁ現在もですが・・・)、野田先生の見立てとアドバイスにより、子ども達の本当の姿を知ることができるようになりました。

それは私だけでなく、うちのスタッフ全員に言えることですし、また、面談を受けられた保護者の方々にも言えることではないでしょうか。

 

あまり書くと、市を批判しているだとか、関係機関を批判しているだとかに捉えられちゃうので控えますが、名称や形式・それぞれのプライドに囚われるだけのお門違いのケアではなく、ちゃんと専門的に、それぞれの子どもや家庭に合ったケアをきちんと行えるだけのシステムの構築を、市には急いで欲しいと思いますね。

 

ちーちゃん

2012/05/31

現在、育児休業中のちーちゃんは、10年以上うちに勤めているベテラン保育士さん。

昨年生まれた双子ちゃんが加わって、4児の母でもあります。

現在は、お休み中なので、ゆっくり育児に専念しているのですが、たまに園にも顔を見せてくれます。

さすがに4児の母というだけあって、「肝っ玉母さん!」ってイメージがぴったりのように思われがちですが、ああ見えて結構あわてんぼうさんなんですよ(笑

すずしーい顔して内心焦っていることもしばしば(笑

細かいことにもよく気がついてくれて、気配りもしてくれるので、他園の方々が見学に来られたときなど羨ましがられます。

ちなみに、園庭の入口の石畳は、ちーちゃんが左官屋さんになって、セメントで作ってくれたものなんですよー!

他にも畑仕事などもお手の物なんですよ!

来年度の4月1日から復帰予定ですので、皆様またよろしくお願いしますね!

 

受容

2012/05/30

保育にとって、一番最初に行わなければならないことは、子どもや保護者を「受容」することだと思います。

受容とは読んで字の如く、「受け入れること」です。

つまり、その子ども、その保護者の「人となり」を理解し受け入れることです。

それが信頼関係の第一歩ではないでしょうか。

この「受容」を飛ばして、園の言い分だけを押し付けるような保育を行っているところがまだまだ多いですね。

例えば、子どもに何かをしてもらいたいとき。

わかりやすく言うと「言うことを聞いてもらいたい」時ですね。

こういう時、その子どもの個性は受け入れようとせずに、「こうあるべきだ」という価値観だけで指示するとどうなると思いますか?

まず間違いなく聞きはしません(笑

一見、おりこうさんに言うことを聞いているようでも、それは「叱られるのが嫌だから」「怖いから」「言うことを聞かなければいけないから」という理由であって、言われたことの本質はまず理解していません。

私たちは、子どもに「指示通りに動いて欲しい」ために保育をしているわけではなく、「どういうことをすればどんな結果になるか」「どういう理由でその行動をとるのか」を理解して欲しいために保育をしています。

そのためには、まず、受容が欠かせません。

子どもをまず受容することで、子どもは「自分が自分のままでいていい」ことを理解します。

これが先々とても重要なことで、その後の人生すべてを左右するといっても過言ではないのです。

まず「自分らしくいていい」ということを理解して初めて、「相手も相手らしくていい」ことを受け入れられるようになります。そこから、自分を受け入れてくれる相手との信頼関係が出来上がり、その相手への思いやりが生まれます。

信頼関係がないと、相手の話に耳を傾けられません。

子どもがおとなの言うことに耳を貸してくれない時は、たいていの場合、その子どものことをおとなが受容できていないか、おとなが言っていることが子どもにとっては納得のいかないことかのどちらかです。

要するに、子どもからすると

「自分のことは理解してくれない・受け入れてくれないくせに、おとなってだけで偉そうに自分の言い分だけを受け入れろって言うのはおかしい」

ってことです(笑

子どもって何もわからない生き物だと思われがちですが、びっくりするくらい色んなことを理解してるものです。

私たちおとなは、ついつい子どもよりも長く生きていますし、いろんな経験もしていますから、子どもよりも立場が上だとカンチガイしてしまいがちですが、長く生きているというだけで、子どもよりおとなが偉いわけでもないですし、人として優れているわけではありませんよね。

 

 

オープン保育

2012/05/29

 大学や専門学校など、オープンキャンパスと言って、受験や入学前に事前にその学校を体験できる場を設けています。

園が所属している保育環境研究所ギビングツリー(藤森平司氏代表)においても、同じような趣旨で「オープン保育」というものを実施しています。

 その趣旨は、次の通りです。

「子ども主体の保育、環境を通した保育、保育所保育指針、幼稚園教育要領を具現化した保育の実際に触れてもらい、養成校での学びの一助にしてもらう。学生さん自身で保育の面白さ・保育の楽しさに実際に触れてもらい、保育観、子ども観、保育士像をみつけていく機会として活用してもらうと同時に、実習先や就職先の選択の参考にしてもらう」

 上記の趣旨で、平成24年7月1日~11月30日の5ヶ月間の期間で今年度は行います。もちろん、この時期以外での受け入れも園によっては可能になります。

 この取組みは、昨年度から行っているのですが、これには、いくつかの理由があります。

 保育士さんは、最初に勤めた園が「すべて」になってしまうことが多く、勤めた園によっては、保育の面白さや楽しさに気づけないまま、保育とは辛く大変なものだという認識でやめてしまうことが多くあります。

 毎年、3万人の保育士さんが生まれるのに対し、毎年保育士さんを辞めてしまう人も3万人います。

 確かに、どうにもならない事情で辞めざるを得ない人もいるとは思いますが、ほとんどの人が保育に失望して辞めてしまうのです。

 また、保育とは本来、とても楽しいものでとてもやりがいのあるものなのですが、「保育」の本質をわからないまま、いわゆる「こうあるべきだ」という「義務的な保育」が正しい保育との誤った保育観を持つ園が多いことも理由のひとつだと思います。

 保護者などからのクレームなどで精神的に追い詰められてしまう保育士さんや、日々の保育やその準備のために、毎日夜中近くまで残業が続き、肉体的な疲労が重なってしまう保育士さんは、現代では決して珍しくありません。

 保育は決して簡単な仕事ではありません。

 ですが、辛い仕事でもありません。

 保育士を目指す学生さん達が、保育を楽しんでいる園に触れることで、本来の保育の姿を経験し、保育という仕事に誇りを持って生きていけるよう、その手助けが少しでもできればいいなぁと思います。

 世の中に「ブラック企業」と言われるものがあるように、「ブラック園」というものが存在しているのは、残念ながら事実ですからねえ(笑

 そういうところを最初に経験してしまった保育士さんは、不幸としかいいようがないですね・・・。

 もちろん、うちの園が誰にとってもいい所かと言われれば、そうではないですし、合う合わないの相性の問題もあるとは思いますが、「ブラック園」には絶対に成り下がりたくはないですね(笑

信じるということ

2012/05/28

園で大事にしていることのひとつに、「子どもを信じること」ということがあります。

これには、いくつかの意味を含みます。

まず、子どもが自ら発達するということを信じる、ということ。

子どもは、自分の個性に合った発達を自分なりに遂げていくということです。

つまり、無理に教え込むことや指示をして子どもを動かすことで子どもが発達するのではないということです。

ですので、発達を促すような働きかけは保育の中で様々な環境を通して行います。

また、子どもは決して「何も分からない無知な生き物」ではなく、「おとなと変わらない一人の人間」であることも信じています。

確かに、おとなに比べれば経験は不足していますし、おとなのように自分の考えを上手に他者へ伝えることも不得手ですし、感情の抑制も上手にはできませんが、一人の人間としての人格は、おとなと何一つ変わるところがありません。

子どもの行動で、おとなから見ると理解できないこともあるかもしれませんが、よく見てみると、必ず何かしらの理由があったり目的があったりします。

それは、その子どもがその子なりの考えの元での行動であり、他人へ迷惑を故意にかけるものや無意味に傷つける行動以外は、制止する必要はないと考えています。

自分の行動が引き起こした結果を経験しないと、表面上の知識は身についたとしてもそれはあくまでも「マニュアル」であって、その本質を理解しているとはいえません。

 

子どもとの信頼関係を築く第1歩が、「子どもを信じること」ではないでしょうか。

これはもちろん、対子どもに限らず、ひとりの人間同士でも言えることです。

 

 

クリスピークリームドーナツ

2012/05/27

先日の出張の際に宿泊したホテルの近くに、クリスピークリームドーナツがありました。

新宿サザンテラスという通りに沿ってそのお店があったのですが、この店舗が日本1号店だそうです。

 

クリスピークリームドーナツ(アメリカでは「ドーナツ」をつけず、「クリスピークリーム」という店名)は、1937年にアメリカ合衆国で生まれたドーナツチェーンです。

福岡でも、博多駅や天神などに店舗ができました。

アメリカが発祥の地とあって、とにかく甘いんです。

ベーシックな「オリジナル・グレーズド」だけでもかなり甘いんですが、季節ごとに、例えばハロウィンの時は、それにちなんだトッピングのドーナツなどが出され、ベーシックな物の上にチョコソースなどのコーティングなどが施されたドーナツも売られています。

甘さが物凄いんですが、食べる前にほんの10秒足らず電子レンジにかけて食べると、少し甘さが軽減されたように感じ、口の中でとろけるような食感になるのがとても魅力的なんですよね。

身体が疲れているときや、頭を使いすぎたときなどに、無性に食べたくなってしまいます。

博多駅に行ったときに、たまに買って帰ってくることがあるんですが、並ばないと買えないという人気ぶりです。

難点があるとすれば、トランス脂肪酸を摂取する可能性が高いことでしょうか・・・(カロリーは意外と低く、ベーシックなオリジナルグレーズドで190kcal程度です)。

トランス脂肪酸は、大量に摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ、心臓疾患のリスクを高めたり、認知機能の低下を促したりする危険な不飽和脂肪酸です。

本家のアメリカでは、トランス脂肪酸に対しての規制があり、アメリカで発売されている同社のドーナツには、トランス脂肪酸が含まれていないのですが、日本は、国としての規制を設けていませんので、どれだけその食品に含まれていたとしても、食べる側の自由に任せているという状態です。

 

身体に悪いと思ってはいても、どうしても食べたいときってありますよねえ!!!!!

私にとってはスイーツがソレなんですよねえ!!!!!!!!

 

まぁ・・・

年も年なので、それなりに気をつけるようにはしていますが・・・(笑

 

みなさんもトランス脂肪酸の取り過ぎには注意しましょうね!

ミラクルてっちゃん

2012/05/26

今日はあちよち組のとっきーの紹介です。

まぁ、説明も紹介もいらないくらい皆さんご存知だとは思いますが(笑

とっきーは、うちの園の初めての男性保育士さんです。

ボサーっとしているように見えますが、中身はかなりのしっかり者で、最近は、かなり深く保育のことを考えることも多くあります。

頑張り屋さんで、当初の半年間は、実家から園まで片道2時間近くかけて出勤していました。

うちの園イチのグルメちゃんで、おいしいものがダイスキ!

〇〇が食べたい!と言えば、すぐにお店を教えてくれるほどの食べ歩きマニアでもあります。

 

ちなみに、とっきーの名刺だけ、肩書きが「保育士」ではなく、「ミラクル保育士」となっています(笑

ちょっとした笑いを取るミラクルを、あちこちで起こしてくれるんですよね(笑

エリカさま

2012/05/25

エリカさまは、あちよち組の担当保育士さん。

まぁ、エリカ様と呼んでいるのは私だけなんですけどね(笑

おっとりして優しい雰囲気のエリカ様は、あちよち組の子どもたちに大人気です。

おとなしいイメージですが、肝が据わっていて、プレゼンなどの時は、しっかりと発言する一面もあるんですよ!

それに、プレゼンなどの資料作りなども上手で、的確な資料作りができるんです。

子ども達と接する姿は、優しさに満ち溢れていて、まみさん同様、「エリカ先生じゃないとダメ!」という子どもが毎年出てきます。

そういえば、ちょうどエリカ様がうちに勤め始めて少し経った頃に、女優の沢尻エリカさんが「別に」発言で世間を賑わせていた時期だったので、当時の看護師さんからよく「別に・・って答えたら面白いのに!」って言われてました(笑

 

不安とIQ

2012/05/24

先日、アメリカの健康専門ニュースサイト「MyHealthNewsDaily」で興味深い研究内容がUPされていました。

不安障害を抱える人の中で、不安度が高い人ほどIQが高いという研究結果が出たそうです。

それに加え、不安障害を抱える人は、健康な人よりもIQが高い傾向にあり、コミュニケーションを司る部分が健康な人よりも活性化しているとのこと。

この研究の研究リーダーで、ニューヨーク州立大学医学部精神科教授のジェレミー・コプラン氏によると、不安は人間の進化に貢献しているそうで、

「不安であることを、現代の私達は健全な状態だとは思っていませんが、不安は知性とリンクしているのです。不安は人類が高度に適応した結果、生じた特質だと言えます。過度の不安は、生活に支障をきたしますし、また患者の不安は筋の通らないものが多いです。しかし、世の中には思いも寄らない危険が起こります。ですから、過度の不安があるというのは、実にこの世界に適応していると言えるのです。不安を危険のサインだと考えて行動する人は、自分や子孫の命を守れるケースが多いのです」

とコメントしています。

また、コプラン教授は次のようにもコメントしています。「心配しなさすぎるということは、個人にとっても社会にとっても問題となります。危機がすぐ近くに差し迫っていても、気がつかない人も存在しますね。こういう人が一国のリーダーだと、リスクを気づかう必要はないという風潮を起こすことになります。リスク意識の欠損が、社会的な問題を引き起こすことがあるのです」

 

不安が強い人は怖がりであることが多く、初めての場所や出来事、取組みなどにもとても慎重で、なかなか前へ進めないことが多くあります。自分の中で、納得ができて初めて一歩を踏み出せるのですが、これは子どもにもよく見られる事です。

ですので、まわりのおとなが、ちゃんと待ってあげることが必要です。

そういった子どもは、慎重なだけなのに、「ぐずぐずする子」だとか「怖がりで勇気がない子」だとかマイナスに受け取るおとなが多いのですが、そういう風にマイナスにしか受け止められないおとなは、一体子どもに何を求めているのでしょうね。

園の子ども達でも、早い段階で文字や数に強い子は、不安を抱えやすかったりすることが多くみられます。

不安を感じるということは、つまり、「先の見通しを持ちたくても先のことだからわからない」ことや「こういう行動をするとこういう結果になるかもしれない」ということが理解できているから不安になるわけです。

要するに、物事を点ではなく、連続した線や面で捉えることができる知性を持っているわけです。

そういったプラスの面には目を向けずに、いわゆる「手のかからない平均的な子ども」を求めるおとなは、素人なら理解できますが、保育園や幼稚園・学校でいわゆる「先生」として働くにはふさわしくない気がします。

専門家としてはあまりにもお粗末に感じてしまいますね。

 

 

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