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園長の日記

3歳児神話

2012/07/02

子どもは3歳までは、母親の手元で育てないと子どもに悪い影響が出る、というのが「3歳児神話」です。

これに関しては、様々な議論があちこちで繰り広げられています。

以下は、恵泉女学園大学教授である大日向 雅美先生の赤ちゃん学会HPにおける記事より抜粋したものです。

3歳児神話に関しての学生さん同士の議論の様子ですが、これに大きなヒントがある気がします。

 

『ある女子学生が、おずおずと手を上げてこう言いました。「私も女性ですが、やはり子どもが小さいときは、母親が家にいるべきだと思います。子どもってお母さんを一番求めていると思います。子どもはみんな家に帰ったとき、お母さんが家にいて欲しいと思うものです。うちは私が小さいとき、母が働いていました。とても寂しかった。あの寂しさは忘れられません。だから、私は結婚して子どもが生まれたら子どものために家にいて専業主婦として、育児に専念するつもりです」――このような発言が女子学生から出されました。
それに対してすぐに別の女子学生が手を挙げて、次のように発言しました。「それは、あなたの個人的な経験と意見ではないですか。確かにあなたはお母さんが働いていて寂しい思いをしたかもしれない。でも、なぜ自分の経験が全てだと思うのですか。自分が寂しかったからといって、なぜ子どもというものはすべてがお母さんに家にいて欲しい思うと決めつけるのですか。あなたは自分の経験をあまりに短絡的に普遍化しています」と。周りの男子学生から思わず「こわーい」というような声が漏れました。
先ほどの、「やっぱりお母さんは家にいるべきだ」と言った学生も、この元気のいい学生も、いずれもずっと半年間、私の講義を熱心に聞いてくれた学生です。おとなしそうにいう学生、元気に反論する学生、両者とも表現方法は違いますが、いずれも切羽詰った真剣な表情でした。特に、「自分の経験を一般化するな」と発言した学生は、さらに次のように言葉を続けました。「私は母が働き始めて、どんなに嬉しかったか。どんなにほっとしたかわからない」と。その学生の母親は働くことが好きな女性のようでした。しかし、子どもが生まれたら、仕事をやめて育児に専念したそうです。3歳児神話を信じたのか、それとも仕事と家庭の両立に困難があったのかはわかりませんが、そうして育児に専念した母親の思い出というと、いつもイライラしていることだったようです。家に閉じこもっているストレスを、苛立ちとして発散するだけでなく、教育熱心という形でも発散したようです。仕事も何も全て捨てて母親になったという場合にありがちな傾向ですが、その女子学生の母親もすべてのエネルギーを子どもに注入したようです。「その息苦しさといったらなかった」と彼女が述懐していました。
ところが、やがて家を新築して住宅ローンを返済する必要性を理由として母親が働きに出たそうですが、彼女は本当にほっとしたそうです。また、「子どもが『ただいま』と帰ってきたとき、母親が家にいるべきだとよくいわれるけれど、私は生き生きと働いているお母さんを見るほうがずっと楽しかった」とも言いました。』

 

子どもにとって幼少期はとても重要な時期ですし、母親という存在もとても重要な存在です。

ですから、親子の愛着関係をしっかり築くことはとても重要です。

ですが、私は量よりも質であると考えていますし、母親以外のまわりのおとなでも十分フォローできるものだと思っています。

しかも、一番大切でありながら、一番蔑ろにされがちな「個性」によって、同じ育児方法でも子どもは大きく左右されるということです。

その子どもに合った育児方法でないといけない気がしますよね。

そのことが顕著に現れているのが、上記の記事の内容ではないでしょうか。

 

関わり遊びと平行遊び

2012/07/01

2歳児まではいわゆる「平行遊び」の時期であると言われています。

平行遊びとは、「似た活動をしているが、直接関わって遊んではいない」遊びのことです。

これの逆が、「関わり遊び」になり、「直接関わって同じ遊びをする」ことです。

最近では、赤ちゃんの研究が深まってきて、赤ちゃんでも他人と関わろうとすることがわかってきました。

あれー?

2歳児までは「平行遊び」・・・?

ここで疑問が出てきますよね?

実際に、園にいる子ども達を見ていると、2歳児まで並行遊びっていうのはちょっと信用なりません。

そこで、昨年度、東京都の新宿せいが保育園の園長先生である藤森先生と、埼玉県のいるま保育園の理事長先生である小川先生の掛け声で、全国で0-2歳児さんの「遊び」をチェックしてみよう!ということになりました。

内容は、「子ども同士の関わり」に関するもので、園の在籍年数やきょうだいの有無などと合わせて調査するものでした。

設問は例えば、「他の子どもの着替えを手伝ってあげようとするか」とか、「ひとつのおもちゃで一緒に遊ぼうとするか」といったものです。

うちの園でも、0-2歳児さんを対象に、チェックしたわけですが、チェックすればするほど、ますます「2歳児までは平行遊び」という文言に疑問を感じざるを得ない結果になるわけです。

実際に、登園や降園の際に、子ども達の姿を見られている保護者の方も、0-2歳児さんの子ども同士の関わりを目にされている方もいらっしゃると思います。

 

一体全体、どうして2歳児までは平行遊びだとかいう結果になってしまったのでしょうかね?

この辺り、これまで確固たる地位を築き続けていた「3歳児神話」やこれまでの日本における子供の研究経緯などと深く関係がありそうですね。

しっぽ

2012/06/30

境内を通ると、たまにもっふもふのネコを見かけることがありませんか?

お天気のいい日などは、鐘つき堂の上でお昼寝してたり、悠々としっぽをフリフリしながら境内を横断していたり・・・。

このネコ、とにかくしっぽがもふもふしているので、勝手に「しっぽ」と命名しています。

首輪がないので、どうやら野良ネコのようですが、最近は、この「しっぽ」がうちをテリトリーにしているようです。

エサをあげたりとかしているわけではないのですが、見かけるとつい

「しっぽ おはよう」

等と声をかけてしまいます。

しかし

なんで

小さくて丸くてもふもふしているものってあんなに胸キュンしちゃうんでしょうか!!!

野良なので、いきなり触ったりすると噛み付かれたり引っかかれたりするかもしれません。

登園・降園の際は、十分お気をつけくださいね。

お買い物

2012/06/29

来週末に予定している「七夕まつり」では、たくさんのおもちゃやお菓子を準備します。

今年も、様々な出店を用意して、子どもはお祭りを楽しみ、おとなは童心に返れるような景品をたくさん用意しています。

例年、カタログで景品を選んで通販していたのですが、毎年似たようなものになってしまうので、いつも花火を購入する「奥村商店」に足を運んできました。

おやつ終わりくらいまでには園に戻らないと、その後の保育に支障が出てしまうので、私・みゆきちゃん・とっきー・ももこさんの4人で、朝からバッタバタと、いざ博多区へ!!

目的の奥村さんに到着して、それぞれに分かれて商品をチェックしてまわったのですが、さすが卸業者さんだけあって、とにかく商品数が膨大なんですよ(笑

カタログには掲載されていないような目玉商品のようなものや、子ども達に人気のアイドルやアニメ関連のものが、なんともお財布に優しい金額でどどーん!と置いてあるわけです。

私の担当は、花火と、つかみ取り用のお菓子だったんですが、花火も何十種類もあって、悩む悩む(笑

時間が限られているので、サササっと決めて、次はお菓子へ!

そしてこれまた、お菓子が膨大で、ちょうどおなかが減っていたということもあって、どれもこれもおいしそうに見えちゃいました(笑

昨年度は、つかみ取り用のお菓子が足りなくなってしまって、別の出店の景品でカバーするという、来てくださった方に大変申し訳ないことがあったので、今年はちょっと余るくらいで買ってきています!

 

毎年なんですが、意外とおとなの方が本気になっちゃって、ゴッソリと持っていかれます(笑

今年は、ゴッソリもっていけないような大き目の袋菓子なんかも用意してますので、本気でつかんでくださいね!!!!!

 

今年も足りなかったらどうしよう・・・・(笑

保幼小連絡会議

2012/06/28

糸島では、保幼小連絡会議といって、卒園した子ども達の様子を就学した小学校に見に行き、小学校と情報等を共有する会議が年に数回行われます。

今年度の一番最初の保幼小は、引津小学校でした。

園から一番近いということもあって、引津小学校に就学した子ども達が一番多いのですが、久々に見る子ども達の姿には、毎年びっくりさせられます。

ほんの数ヶ月前まで、園に通っていた子ども達ですが、就学してからはやはり「自分は小学生だ」という気持ちが強まるのでしょうね。

5時間目の授業を参観させてもらったのですが、お昼ごはん明けにも関わらず、みんな集中して授業に参加していました。

一番、印象的だったのは、どの子どもも物凄く意欲的に授業に参加していたことです。

もちろん、就学前まで通っていた園の先生達が見ているわけですから、チラチラと振り返ったり、恥ずかしそうにしたりする姿もあったのですが、授業が終わるまでは、ちゃんとガマンして席についていました。

ひらがなや数の学習も思った以上にハイスピードで進んでいるようで、中には苦手な子どももいるようですが、得意・不得意は誰にでもあるもの。

苦手とすることにも意欲的に取り組むことで、予想以上の結果が出るようになります。

逆に、意欲がなく、劣等感ばかりですと、苦手なことがどんどん苦手になるだけでなく、得意なところまで苦手になってきてしまうのが、人間というものです。

生きることそのものに、意欲がどれだけ大切なことなのかを改めて感じさせてもらえた1日でした。

小さな先生

2012/06/27

奥の事務室から玄関へと続く廊下を歩いていると、あちこちさんの朝のおはじまりタイムでした。

毎朝、ちょっとしたお歌を歌ったり手遊びをしたりしているんですが、よく聞いてみると、聞こえてくるのは全部子どもの声。

コッソリ覗いてみると、小さな先生が前に立って、みんなに手本を示していました。

座っている子ども達も目の前の小さな先生に合わせて一緒に手遊びしていたんですが、もうこれがかわいいのなんの!!!

一通り終わったときに、思わず拍手しちゃいました!

小さな先生は少し照れくさそうにしていましたが、こんなに小さな子ども同士でも、役割を担ってしっかり関われるんですよね。

 

どこの誰ですか!!!

2歳児までは平行遊びだとか言った人は!!!!

こういった姿をちゃんと見たことがないのでしょうか。

専門家なのにね!

他園への出張

2012/06/26

この数年、「園に来ていろんな意見を言って欲しい」と頼まれることが増えてきて、他園にお邪魔することがあります。

まぁ意見を言えるほどの立場でもないですし、そんなにうちが優れているというわけでもないので、互いに意見を交換し合って、一緒に保育を深めていくために出かけるわけなんですが・・・(笑。

今回も、同じような話の流れになって、福岡市の泰幸保育園さんにお邪魔してきました。

私ひとりで伺うよりも、それぞれのステージの保育士さんも一緒の方がいいと思い、とっきーとみゆきちゃんと共に行って参りました。

(とっきーは、先日、泰幸保育園さんから研修に来られた保育士さんからご指名だったんですよ!!)

朝からお昼までの保育をゆっくり見せて頂いて、午後から夕方まで、お互いに意見を出し合い、一緒に保育について考えてきました。

こういう時にいつも感じるのですが、保育に携わる人たちは、本当に真面目で、すごく頑張りやさんが多いということ。

真面目故に、本当によく動きますし、細かい所までよく気がつく人が多いですね。

ただ、一生懸命のあまり、傍からみていると、とてもきつそうに見えることがあります。

保育を楽しむ余裕がなくなっているように感じられます。

真面目ですから、「楽をする」ということができないんでしょうね。

ですが、「楽をする」ことも「いいかげん」であることも、私は決して悪いことではないと思っています。

楽をするということは、要するに、「効率よく仕事ができること」ですし、「いいかげん」というのは「ほどほどで良い塩梅」であることですから。

車のブレーキやハンドルに「あそび」があるように、保育にも「あそび」がないとダメなんですよね。

常にギリギリの状態ですと、ふとしたときにプツンと糸が切れてしまいます。

ピンと張り詰めた状態ですと、そこにいる子ども達も保護者もスタッフも、みーんな常に緊張した状態で落ち着くヒマもなくなってしまいます。

そうなると、およそ「安心できる場所」からはほど遠い場所になってしまいます。

もちろん、常にゆるみっぱなしでは、ダラダラした日々になってしまいますので、行事などでたまに緊張感のある日々をすごすことも必要です。

人間はストレスがまったくない状態ですと、ダメな生き物になってしまうそうです。

程よいストレスというのは最低限必要なものらしいのですが、常にストレスに晒されてしまう状態ですと、病気になってしまいます。

人それぞれ自分にとっての「ほどほど」というものを分かって、ほどよい「あそび」のある状態で保育できるといいですね。

卒園児

2012/06/25

夕方、息子を迎えに車を走らせているときに、学校帰りの卒園児に会うことがよくあります。

どの卒園児にもそれぞれの思い出があって、印象的なエピソードがひとつふたつはあるものです。

卒園してからそんなに月日が経っていない子でも、やはりもう卒園してしまった子どもですので、通園していた時と比べると、日々会っている訳ではないのでそれぞれの成長が著しく感じられます。

いつも申し訳なく思うのですが、卒園してしまった子ども達の年齢が曖昧になってしまうんですよね・・・(笑

それぞれの思い出はちゃーんと胸の中にあるのですが、年齢となるとパっと出てこないんです。

それで、久々に会う卒園児さんには、ついつい「何年生になったの?」と聞いちゃうんですね。

今日、夕方にある卒園児に会ったのですが、その時も同様に挨拶を交わした後に

「何年生だっけ?」

と聞くと

「僕もう6年生になりましたよー」

と笑顔で答えてくれました。

6年生になったことでもビックリだったんですが、それよりもなによりも

敬語使ってる!!!!!!!!!!!!!!

ってことでビックリです!

園に通っている時は、無邪気なやんちゃっ子で、いつもいたずらをしては周囲を笑わせたり起こらせたりしていた子なんですが、素直で甘えん坊なところもあり、とにかくかわいい子だったんですね。

その子が敬語ですよ!!!!

こういう出来事があると、本当にその子の成長ぶりが嬉しくて嬉しくて仕方がなくなっちゃいます。

もうすぐ夏祭りですが、今年も来てくれるかなぁ・・・。

もつ鍋

2012/06/24

とんこつラーメンと同様に、無性にもつ鍋が食べたくなることがよくあります。

急に食べたくなるので、土日の晩御飯に登場することが多いのですが、今日も晩御飯はもつなべでした。

オーソドックスに、キャベツ・ニラ・モツ・ごぼう・にんにくをそれぞれ大量に鍋に入れ、その時の気分で、みそ味かしょうゆ味をチョイス!

今日は、ちょっとさっぱり目にしょうゆ味!

煮込み完了で食べごろになったときに、すでに雑炊もセット!

 

作っているときにゴボウを買い忘れていたことに気づき、プチショックを受けつつも、やっぱりもつ鍋は最高ですね!!

おいしく食した直後は、セットしておいた雑炊が出来上がっていたので、こちらもおいしく食しました。

 

今から20年前の1992年、東京に博多もつ鍋店がオープンし、ものすごく流行したそうです。

「もつ鍋」という言葉が、その年の新語・流行語大賞の銅賞を取るほどの流行だったそうです。

 

打ち合わせ

2012/06/23

今日は、夕方から、7月7日のたなばたまつりの打ち合わせを行いました。

毎年、200名を越える参加者があって、とても賑わう1日なのですが、毎年出店がまったく一緒ですとつまらないので、スタッフそれぞれが案を出し合って、どんな出店を出すかを検討しています。

今年の出店の内容も無事決まり、向こう2週間は、たなばたまつりの準備一色になりそうです。

今年はどんな出店が出るのか、楽しみにしていてくださいね!

出店終了後は、お天気がよく、風が強くなければ、境内で打ち上げ花火も行います。

お天気がいいといいなぁ・・・。

 

ちなみに、

毎年子どもよりもおとなの方が本気になっている姿があちこちで見られます(笑。

おとなも童心に返って過ごしてくれると、見ている私たちもとても嬉しくなります。

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