今日はお別れ会でした。
残念ながら、卒園児さんは全員揃わなかったのですが、最後に子ども達で行うイベントということもあって、子どももおとなもとても楽しいひと時を過ごしました。
お別れ会が始まってすぐに、ある3歳児の女の子が部屋の隅っこでじっとしていました。
先生に話を聞くと、2・3日前からちょっとおとなしい状態だったそうで、私のそばに連れてきて、一緒にお別れ会に参加しました。
司会の子どもがプログラムを進めると、その女の子のほっぺを涙がずーっと流れました。
もしかして・・と思って、その子に
「もしかして、しっかりさんがいなくなるのが寂しいの?」
と尋ねると、関をきったように、涙がポロポロポロポロ・・・
卒園児さんのスライドショーが始まると、号泣・・・
私も釣られてしまい、その子と一緒に思わず涙してしまいました。
年齢が低いので、そういった悲しみや寂しさなど理解できないだろうと思うと大間違いです。
感受性が豊かな子どもほど、その時々の状況で、いろんなことを感じます。
お別れは確かに辛くて寂しくて悲しいことですが、お別れによって経験する様々な感情に、ちゃんと私たちまわりのおとなが共感し、受け止めることで、緩和され、次に進むことができます。
おとなは、子どもが感じるそれらの感情を取り除くことはできません。
ですが、子どもは必ずしも取り除いてくれることを望んでいるのではなく、共感し受け止めてくれることを望んでいるのではないでしょうか。
私たちはどうしても、子どもがかわいいあまりに、できるだけ負の感情を与えないように、不快なことがあればすぐに取り除いてあげようとしてしまいますが、取り除くことが大切なのではなく、子どもにとって不快なことが起こったときに、どう対応するかの方が大事なことのような気がします。