年末から年始にかけて、頭にくるというか、それを通り越して情けなく感じる出来事がありました。
詳しいことは割愛させて頂きますが、同じ、子どもに携わる仕事をされている関係機関とのやり取りでのことでした。
園からの意見などにはまったく耳を貸してもらえず、いかにも自分達が正義だといわんばかりに強硬手段に出られ、どれだけこちらがやめてほしいと頼んでも、「子どものため」だと言い張る方々でした。
口では、「子どもため」だとおっしゃっていましたが、私や園のスタッフからすれば、年末の慌しい時期に、いわゆる「やっつけ仕事」を終わらせたい感じがありありと感じ取れましたし、「何かあったときに私達はこれだけ動きましたよ!」という責任逃れのために動かれている気がしてなりませんでした。
その関係機関の方々の浅はかで、客観的な事情も聞かずに、思い込みだけで動かれたことによって、そのケースに関係していた子どもの保護者は深く傷つかれました。
保護者が不安定になれば、子どもにも影響が出てきます。
本当に子どものためを思うなら、どうしてもっと保護者に寄り添ってくれなかったのでしょうか。
どうしてもっと園の意見を聞き入れてくれなかったのでしょうか。
何がどう子どものためと言うのでしょうか。
人は、何かがあったとき、誰かに責任を押し付けることで解決しようとします。
でも、他人を責めて、何か解決するとは思えません。根本的な解決にはなりません。
何か問題が起こったとき、誰かを責めるのではなく、次に同じことが起きないように皆で取り組むことのほうが、よほど解決に近づけます。
子どものためだといいながら、実は自分のプライドや自己保身のため。
これが日本の、子どもに携わる仕事をしているおとなの姿なんだなという典型的な例を間近に見て、同じ子どもに携わる仕事をしている者として、はっきり言って吐き気がしました。
保育現場や教育現場、行政や児童相談所など、いわゆる子どもに関係する機関は、20年前に比べればずいぶんとマシになった気がしていましたが、根本的なところは変わっていない人もまだまだたくさんいるんですね。
同じプロとして、とても恥ずかしく思います。