うちの園が所属している学会のひとつに「日本赤ちゃん学会」があります。
この学会は、胎児期からの赤ちゃんの発達を、様々な分野からの視点で研究していらっしゃる高名な先生方がたくさん所属されています。
数年前、この学会が主催する赤ちゃん学講座(全6回)を私も受講しましたが、とにかく目から鱗な内容ばかりでとても面白かったです。
現代は、様々な機器が開発され、胎内の赤ちゃんの様子も細かいところまでわかるようになってきています。
耳で聞く、目で見る、ということも、胎内の赤ちゃんは、実は耳からの情報を視覚にも送っていて、音を見ている、とも言えるとのこと。視覚からの情報は聴覚とも繋がっていて、耳で見るとも言えるとのこと。
大人にはイマイチぴんとこない文章ですが、胎内の赤ちゃんにはそれが当たり前の様です。
また、赤ちゃんは、すべての言語を聞き分ける力を持っているとのこと。
わかりやすい例ですと、英語のRとLの聞きわけができるそうです。また、よく聞いている言語とそうじゃない言語の聞きわけもできるそうです。
意味まで理解しているかはまた別の話ですが、どの言語でもいきていける土台は誰もが万能にもっているんですね。
生きていく中で、母国語以外の言語は不必要だと判断して削っていくわけです。
これらの他にも、歩行に関してだったり、様々な感覚に関してだったり、赤ちゃんが万能な存在であることを示す科学的な研究結果がたくさん出ています。
にもかかわらず、残念だなと思うのは、世の中で出回っている情報が、あまりにも科学的根拠に基づいていない、「売れればいい」的な情報ばかりなことですね。
むしろ、捻じ曲げているといってもいいくらい、あまりにもお粗末で短絡的な情報ばかりで溢れています。
そういう情報を目にするたびに、ますますメディアが信用ならなくなりますね。