2日連続で映画を見に行き、2日目は「おおかみこどもの雨と雪」を見てきました。
CMでもご存知の通り、おおかみと人間のハーフである子ども達のお話です。
監督は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」を代表作に持つ細田守氏で、原作も脚本も手がけています。
かわいらしいキャラクターは、「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみの貞本義行氏がデザインしています。
主人公であるふたりのおおかみこどもは、成長するにつれ、おおかみとして生きるのか、人間として生きるのかの選択を否応なしに迫られます。
その過程で、様々な葛藤をそれぞれが抱え、自分で自分の生きる道を決めていきます。
母親はそれぞれの子ども達が、どのように生きていくのか、それぞれが決めた道を、ただ見守ることしかできません。
設定は、確かに、おおかみと人間との恋、結婚、おおかみこどもの出産と、フェンタジーではありますが、その生き方は、現実と変わりないのではないかと思います。
現実世界で生きる私たちも、自分の人生を自分で決めて、自分で責任を取って、道を進んでいくしかありません。
自分の人生は、たとえ両親であっても、決定することはできません。
ですから、親は、その字の如く「立ち木の陰から見守る」ことしかできないのです。
そして、子ども達に必要なのは、自分の生きる道を自ら決定するために、生まれたときから「自分で選ぶ」ことなのではないでしょうか。