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子どもエッセイ

関わり遊びと平行遊び

2012/07/01

2歳児まではいわゆる「平行遊び」の時期であると言われています。

平行遊びとは、「似た活動をしているが、直接関わって遊んではいない」遊びのことです。

これの逆が、「関わり遊び」になり、「直接関わって同じ遊びをする」ことです。

最近では、赤ちゃんの研究が深まってきて、赤ちゃんでも他人と関わろうとすることがわかってきました。

あれー?

2歳児までは「平行遊び」・・・?

ここで疑問が出てきますよね?

実際に、園にいる子ども達を見ていると、2歳児まで並行遊びっていうのはちょっと信用なりません。

そこで、昨年度、東京都の新宿せいが保育園の園長先生である藤森先生と、埼玉県のいるま保育園の理事長先生である小川先生の掛け声で、全国で0-2歳児さんの「遊び」をチェックしてみよう!ということになりました。

内容は、「子ども同士の関わり」に関するもので、園の在籍年数やきょうだいの有無などと合わせて調査するものでした。

設問は例えば、「他の子どもの着替えを手伝ってあげようとするか」とか、「ひとつのおもちゃで一緒に遊ぼうとするか」といったものです。

うちの園でも、0-2歳児さんを対象に、チェックしたわけですが、チェックすればするほど、ますます「2歳児までは平行遊び」という文言に疑問を感じざるを得ない結果になるわけです。

実際に、登園や降園の際に、子ども達の姿を見られている保護者の方も、0-2歳児さんの子ども同士の関わりを目にされている方もいらっしゃると思います。

 

一体全体、どうして2歳児までは平行遊びだとかいう結果になってしまったのでしょうかね?

この辺り、これまで確固たる地位を築き続けていた「3歳児神話」やこれまでの日本における子供の研究経緯などと深く関係がありそうですね。

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