子どもは日々、いろんな発達を遂げていきます。
特に小さいころは、目を見張るくらい目覚しい発達を遂げることがありますよね。
昨日まで立つのがやっとだと思っていた子が、今日いきなり1歩歩いたり・・・。
適切な環境にいる子どもは、発達しないことはまずありえません。
どんな子どもでも、何かしら伸びていきます。
ただ、子どもの発達は、誰もが同じ速さで発達するわけではなく、それぞれの個性によって発達していく速さが違います。
日本はどうしても、年齢の枠でくくられていますので、同じ学年の子どもでも、4月生まれと3月生まれでは1年近くの月日の差があり、その分、発達にも差が出てきてしまうこともあります。
特に、3月生まれの子ども達は、そのことでコンプレックスを抱えがちです。
乳幼児期における1年は、おとなで言うところの5年から10年くらいの幅があります。
その1年を、おとなが管理しやすいからという理由で、一緒くたにしてしまうのはあんまりだと思いますが・・・。
この乳幼児期で大切なことは、劣等感を根強いものにしないことだと思います。
コンプレックスは誰にでもあって、コンプレックスがあるからこそ、より良いものを求め、それが向上心につながることもありますが、根強いものになってしまうと、ただ臆病で、自発的に何かに取り組む前に、「どうせできない」と諦めてしまいがちになってしまいます。
そもそも、乳幼児期での発達の違いは、この時期だからこそ目立つものであって、おとなになってしまえば、多少の年齢の差はたいしたことではありません。
だって23歳と25歳に、そんなに差がありますか?
日々、子ども達を見つめるおとなの目は、「今」だけを見るのでなく、「その子どもがおとなになった先」を見据えたものであってほしいと思います。