毎年、クリスマスシーズンには、20時までの延長保育を利用する子どもたちのばんごはんが1日だけ豪華になります。
メニューは毎年決まっていて、“パセリごはん・タンシチュー・野菜たっぷりのタコのカルパッチョ・フライドチキン・いちごのホワイトドーム・シャンメリー”です。
今年はタンシチューが上出来で(20年以上、毎年作っているんですが、毎年なぜか出来不出来があるんです・・・)、作成者としても納得いく仕上がりになりました!
居残りの子どもたちもこの日を楽しみにしてくれていて、作り甲斐があります。
20時までというと、一般的にはかわいそうだと思われがちで、確かに居残りの子どもたちは遅くまで残ることに寂しさを感じる日もあります。でも、その感情をプラスにできることもあります。
「ごはんでつる!」(笑)
同じ時間を過ごすなら、「寂しさ」よりも「楽しさ」が上回ったほうが断然いいですよね。
毎日、居残りの子どもが「今日のばんごはん何?」と聞いてきます。
そこで生まれる会話で、居残りの時間が少しでも楽しいものに変わります。(特に子どもにとって好物のメニューの時は。)
そして、周囲の目は、「かわいそう」よりも「いいな~」に変わります。
そうすると、居残りの子どもたちはちょっと鼻高々になるわけです。
人はかわいそうと周囲に思われることで、「かわいそうな自分」を認識します。
これだけ価値観の多様性がある世の中で、何がかわいそうで何がかわいそうでないか、その基準も曖昧です。
結局は個人の価値観ですから。
「今日のばんごはん何?」という、何気ない日常の会話が、他の子どもたちにとっては羨ましく感じるものらしく、20時までの延長保育にあこがれる子どももいます。
ですので、年度末は、年長児さんに最後の思い出づくりの意味も込めて、20時までの延長保育を提案しています。
毎年度、ほとんどの子どもたちが最後の延長保育をわいわいきゃあきゃあしながら過ごしています。