少し前の話ですが、11月に数名の職員と「睡眠」に関する研修を受けたのですが、想像以上に子どもたちが抱える睡眠の問題は深刻なようです。
現代は、コンビニなどの24時間営業、様々な店舗の深夜営業など、ヒトの体内時計を狂わせやすい環境が多くあります。
職種が多様化している現代では、ある程度仕方がないことかもしれません。
それに加え、スマホやタブレット、PCの普及で、夜遅くまでIT機器に触れる機会も増えました。
睡眠障害は、上記の原因で起こることが多くあります。
ヒトには元々、体内時計というものがあり、地球の自転に合わせて、簡単に言えば、朝起きて夜眠る、というプログラムが生まれつき備わっています。
この体内時計が、店舗などの明るい光やIT機器が発するブルーライトで狂ってしまうわけです。
要するに、太陽光と同等の強い光を視覚することで、体の方が昼間と勘違いしてしまい、メラトニンの発生を阻害してしまうわけです。
メラトニンが阻害されると、入眠が困難になります。
夜眠れなくなることで、朝起きるのが辛くなったり、起きられなくなったり。
それが続くと睡眠障害となってしまいます。
いわゆる「昼夜逆転」の生活になってしまったり、不眠症になってしまったりするわけですが、生まれつきの夜型人間もいますし、ショートスリーパーと言われる極端に睡眠時間が短くても大丈夫、という人もいますので、一概に良し悪しの判断はできません。
ただ、多くの人が、睡眠障害になってしまったら副次的な障害を生んでしまうことは睡眠の研究によって明らかにされています。
熊本大学名誉教授であり、兵庫県の子どもの睡眠と発達医療センターに参与(元・センター長)されている三池輝久先生は、睡眠に関して長く研究されており、日本の睡眠研究の第一人者として、最近では様々なメディアで、お話をされています。(11月の研修の講師でした)
著書も多数あり、アマゾンなどで購入できますので、ご興味のある方はぜひ1冊、お手に取られてみるといいかと思います。